「値上げ=客離れ」は誤解という理由を解説!売上を伸ばすカラクリと5つの手順

「値上げ=客離れ」は誤解という理由を解説!売上を伸ばすカラクリと5つの手順

この記事では、数多くのサロン経営を見てきた視点から、「客離れを最小限(あるいはゼロ)に抑えて値上げを成功させるためのポイント」を解説します。

  • 「値上げをしたいけれど、常連のお客様が離れてしまったらどうしよう…」
  • 「材料費も光熱費も上がっているのに、価格を変えられない。利益だけが削られていく…」

このような、不安を抱えている美容室オーナー様へ。

値上げは「悪」ではありません。あなたのサロンとスタッフを守るための「正義」です。

むしろ、無理をして価格を据え置くことこそ、サービスの質を落とし、結果的にお客様を裏切ることになります。

この記事を参考に、値上げに踏み切れるようにしてください

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「値上げ=客離れ」は誤解だという理由

こちらでは、「値上げ=客離れ」は誤解だという理由を解説します。

値上げそのものが原因ではない

「値段以外でサロンに満足している顧客は、値上げがあってもサロンを変えない」という調査データがあります。

満足度別に値上げによるサロン変更の意向を聞いたところ、サロンへの満足度が高い人ほど、「変えるつもりはない」(=サロンから離脱しない)という結果に。
逆にもともとの満足度が低い人ほど「変えるつもりだ」のシェアが高くなっています。
あくまで値上げは「きっかけ」。値上げが原因でサロンを変えるのではなく、もともとの満足度の低さが原因で、サロンを変えてしまうということです。

引用:「“値上げ以外”でサロンに対して満足してる?」HOTPEPPER Beauty Academy

もちろん、何も説明もなく値上げをすると客離れが起きることがあります。

しかし、客離れの真の原因は値上げそのものではありません。「値上げ前から蓄積されていた不満」「納得感のない伝え方」が引き金になっていることが多いです。

技術、接客、居心地…これらに満足していれば、適正な値上げでファンは離れません。

逆に言えば、しっかり準備して伝えれば、失客率は5〜10%以下に抑えられます。

「価格で選ぶ客」と「価値で選ぶ客」の違い

「安さ」だけを目当てに来ているお客様は、あなたのサロンのファンではありません。

値上げによって離れていくのは、クーポンサイトを渡り歩く「価格重視」の層です。一方で、「このスタイリストが好き」「この店の雰囲気がいい」という「価値重視」のお客様は残ります。

ここで、経営者として数字を見てみましょう。

値上げの売上シミュレーション

【現状】
客単価 6,000円 × 200人 = 月商120万円

【値上げ後】(客数が20%減ったと仮定)
客単価 8,000円 × 160人 = 月商128万円
結果:客数が40人減っても、売上は8万円アップ!

客数が減れば、一人ひとりのお客様により丁寧に向き合えます。スタッフの負担も減ります。「去る客を追わず、残る客を愛する」ことが、高収益サロンへの転換点です。

料金の値上げ相場はいくら?

美容サロンの価格改定 に関する調査/ヘアサロン編

出典:「美容サロンの価格改定 に関する調査/ヘアサロン編」HOTPEPPER Beauty Academy

リクルートの2023年の調査によれば、500円未満が35%、500〜1,000円未満が38.3%、1,000〜1,500円未満が10%、1,500円以上が14.1%となっています。

料金の値上げ相場は、地域や店舗の規模によって異なりますが、おおよそこの値上げが相場と言ってもいいでしょう。

また、値上げの月については、1位が10 月、2位が1月、3位が12月になっているようです。

一方、RAPOLシステムを導入した店舗は2,000円〜3,000円の値上げや客単価の向上という成果が出ています。

この理由は、髪質改善メニューを中心に、コースメニューやセットメニューを導入しているから。

値上げに抵抗のあった美容室であってもRAPOLシステムの研修を通じて無理なく値上げと客単価の向上を実現できます。

値上げに罪悪感は不要!適正価格がサロンを守る3つの理由

「お客様に申し訳ない…」その優しさは素敵ですが、経営にはよくありません。値上げに関して罪悪感を捨てるべき3つの理由は以下の通りです。

  1. 品質維持のため
  2. スタッフの生活を守るため
  3. 業界の価値を下げないため

材料費高騰の中、価格を据え置けば、安価な薬剤に変えるしかなくなります。それはお客様へのサービス品質が低下することになります。

また、スタッフを抱えているサロンであれば、利益が出なければ、給与も上げられません。

優秀なスタッフが離職する最大の理由は「待遇」です。スタッフを守るためにも値上げをするという視点も重要です。

さらに、「美容師は低賃金」という業界の課題があります。美容のプロとしてこの課題を乗り越える必要もあります。

値上げして客離れを起こす前にやるべき「5つの準備」

告知はいきなりしてはいけません。水面下での準備が勝負の9割を決めます。

納得感を生む「新メニュー・付加価値」を作り出す

値上げで客離れを防ぐのは、新メニューや付加価値を作り出すのが最大のポイントです。値上げと同時に「何か新しい価値」を提供してください。

  • 新しいトリートメントを導入する
  • カラーやパーマなど既存メニューをグレードアップする
  • カウンセリングの質を高める

RAPOLシステムを導入した店舗では、上記の取り組みにより、無理なく値上げができています。

特に「髪質改善メニュー」の導入は最強の武器になります。

「値上げしました」ではなく、「サービスがグレードアップしたので価格改定します」と言えれば、お客様の反応はポジティブなものになります。

この新メニューや付加価値を作り出すためにも以降で解説する準備も並行して行うとより確実な値上げが可能です。

「なぜウチに来る?」自店の強みと提供価値(USP)の再言語化

値上げの理由を語る前に、「なぜお客様は、他店ではなくウチを選んでくれているのか?」という理由を棚卸ししてみてください。

接客や居心地など、言語化できれば、「この価値を守るために値上げが必要です」と胸を張って言えます。

これがブレていると、どんな説明も言い訳に聞こえてしまいます。

損益分岐点から割り出す「客単価」

「なんとなく値上げ」はおすすめしません。固定費と変動費から損益分岐点を出し、「最低いくらの単価が必要か」を逆算してください。

経営判断は「感情」ではなく「数字」です。

「月商120万を切ったら赤字」とわかれば、値上げは「やるかやらないか」ではなく「やるしかない」タスクに変わります。

スタッフが思う「申し訳なさ」をなくす、自信を持たせるマインドセット教育

オーナーが決断しても、現場のスタッフがオドオドしていたら台無しです。

「すみません、値上げになっちゃって…」というスタンスをスタッフが取っていれば、「お店の都合なんだな」と思われます。

そのためにも、ミーティングで「この値上げは、みんなの給与を上げ、より良い環境を作るためだ」と伝えていってください。

新メニューを作れば、ただの値上げではなくなります。

スタッフが自信を持って「価格に見合う価値を提供している」と思っている状態を作ることが、オーナーの仕事です。

オーナーや店長など、リーダーが率先して新メニューを浸透させる取り組みをまずはやっていく必要がある場合も。

実際に、RAPOLシステムの導入店では、スタッフに浸透しなかったため、店長さんがまずは取り組んで浸透したという事例もあります。

客離れを最小化する値上げ告知のルール

こちらでは、客離れを最小化する値上げ告知のルールを解説します。

「実施の2ヶ月前」で早すぎず遅すぎないスケジュール

値上げを決めたら、実施する「2ヶ月前」には告知をするようにしてください。

1ヶ月前だと、遅すぎます。「聞いてない」というトラブルの元になりかねません。一方、3ヶ月前は忘れられる可能性があるため、早すぎるタイミングです。

2ヶ月あれば、ほとんどのお客様が来店サイクルの中で一度は目にします。心の準備期間として最適です。

告知はLINE・店内・対面などで多重に伝える

「一回LINEしたから大丈夫」は大間違いです。一回の告知では、半数のお客様が見ていません。

以下の3段構えで、ようやく「伝わった」と言える状態になります。

  1. 店内掲示(POP・レジ横):全員の目に触れさせる
  2. LINE・メール配信:手元に届ける
  3. 対面での口頭説明:常連様には必ず自分の口で

顧客が納得せざるを得ない告知文「5つの必須要素」

告知文には、必ず以下の5つを入れてください。1つでも欠けると不信感になることもあります。

告知文の5大要素

  • 背景・理由(具体的数字で)
  • 実施時期(日付を明確に)
  • 改定後の料金(隠さずオープンに)
  • 感謝と謝罪(感情に訴える)
  • 未来への決意(ポジティブな締め)

新メニューをスタートさせる場合には、お客様にスタートする旨を告知するため、

【そのまま使える】場面別・値上げ告知の例文テンプレート集

こちらでは、すぐにそのまま使えるテンプレートを紹介します。自店の状況に合わせて、カッコ内を書き換えてご使用ください。

店内掲示・HP用|誠実さと決意が伝わる基本テンプレート

【基本テンプレート】

いつも当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

この度、誠に勝手ながら、2025年◯月◯日(◯曜日)より、施術料金を改定させていただくことになりました。

近年、原材料費や光熱費の高騰が続いており、当店でもコスト削減に努めてまいりましたが、お客様へのサービス品質を維持・向上させるため、やむを得ず価格改定を決断いたしました。

大変心苦しいお願いではございますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

【改定後の料金】

カット:◯◯◯◯円 → ◯◯◯◯円
カラー:◯◯◯◯円 → ◯◯◯◯円
これからも、◯◯様にご満足いただける技術と空間を提供できるよう、スタッフ一同精進してまいります。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

◯◯◯美容室
代表 ◯◯ ◯◯

LINE・メール配信|開封率を上げ、リンクへ誘導する短文テンプレート

【LINE用・短文テンプレート】
【重要】価格改定のお知らせ

いつもご来店ありがとうございます。
◯◯◯美容室です。

この度、サービス品質向上のため、2025年◯月◯日より料金を改定させていただくことになりました。

日頃ご愛顧いただいている皆様にはご負担をおかけしますが、より良い技術でお返しできるよう努めてまいります。

詳細はこちらをご覧ください。
▶ [HPリンクまたは画像]

ご不明点は、このLINEでお気軽にお問い合わせください。

価値向上・リニューアル理由|ポジティブな未来を見せるテンプレート

【グレードアップ型テンプレート】
いつもありがとうございます!
この度、当店は「もっと髪がキレイになるサロン」へ進化します。

【新しくなること】

✨ 最新の髪質改善メニューを導入
✨ 全メニューでオーガニック薬剤を使用
✨ カウンセリング時間を拡大
これに伴い、2025年◯月◯日より料金を改定させていただきます。

「値上げ」ではなく「進化」です。
今まで以上の仕上がりをお約束しますので、ぜひ新しい◯◯◯美容室をご体感ください!

【対面・電話】「高くなったね」と言われた時の対応スクリプト

【対応トーク例】

お客様:「あれ、ちょっと高くなった?」

スタッフ:「はい、そうなんです。実は今回、薬剤をこれまでよりワンランク上の、髪に優しいものに変えさせていただきました!今日の仕上がり、いつもよりツヤが出ていませんか?今後も◯◯様の髪を責任を持って守らせていただきますね!」

ポイントは「謝罪で終わらせない」こと。

「すみません」の後に必ず「その分、こんな良いことがあります!」というメリットや価値を伝えることで、お客様の納得感につながります。

値上げ実施時のトラブル回避&実務チェックリスト

実施直前に慌てないよう、実務面のルールを固めておきましょう。

特に、予約済み・回数券・キープボトルの取り扱いルールが曖昧だとクレームになります。以下のルールをおすすめします。

  • 実施日前の予約:旧料金で対応
  • 回数券:購入時の条件で使用可能
  • キープボトル:モノの代金は据え置き、施術料のみ改定

そのほか、表示価格の切り替え忘れや漏れがないように注意してください。「ホットペッパーは旧料金のままだった」といったミスは信用に関わります。

以下にチェックリストを作成しましたので、参考にしてみてください。

  • □ POSレジの設定
  • □ 店内メニュー表・POP
  • □ ホットペッパービューティー・楽天ビューティー
  • □ ホームページ・Googleマップ
  • □ インスタグラムのプロフィール・ハイライト

値上げを成功させる「高単価メニュー」の作り方と導入事例

こちらでは、値上げを成功させる「高単価メニュー」の作り方と導入事例を紹介します。

「ただの値上げ」は失敗する|納得感を生む「髪質改善」導入の経営的メリット

繰り返しになりますが、お客様が欲しいのは「安さ」ではなく「価値」です。

今、最もその価値を伝えやすいのが「髪質改善メニュー」です。

エイジング世代(30代後半〜)の髪の悩みにダイレクトに効き、単価8,000円〜15,000円でも喜んでリピートされるメニューです。

特に、システム化されたRAPOLを導入すれば、「誰がやっても同じ高クオリティ」が出せるため、アシスタントの生産性もかなり改善します。

以降で、RAPOLシステムを導入して変化のあった事例を紹介します。

【事例】埼玉県の70代の一人オーナーサロンで6,000円→9,000円に客単価が向上

こちらはRAPOLシステムを導入いただいた埼玉県の個人美容師様の事例です。

事例内容

【Before】客単価6,000円(お客様の財布を気にして単価を上げられない)
【施策】コースメニューやセットメニューを導入し、お客様への価値を向上
【After】客単価9,000円、作業時間を変えずに売上150%UP!

この美容室オーナーさんは、お客様の財布を気にしてなかなか単価を上げられず、さらには、説明して値上げをしないといけないという先入観がありました。

しかし、弊社の行うセミナーに積極的に参加いただいたことで、RAPOLの考え方を抜け漏れなくキャッチアップいただいたことで、値上げを実現しました。

【事例】和歌山県の美容室でスタッフ平均顧客単価が2,000〜3,000円向上

こちらはRAPOLシステムを導入いただいた和歌山県の美容室様の事例です。

事例内容

【Before】マネージャーだけが物販比率が高く、売上が属人的であった
【施策】メニューと物販にマネージャーが率先して力を入れ、社内に浸透させた
【After】客単価2,000〜3,000円UP、物販比率30%・スタッフ全員の売上・リピート率向上!

この美容室さんは、物販の売上がマネージャー依存になっていました。

RAPOLシステムには研修サービスもあります。この研修をマネージャーさんに率先して受けていただきました。

その後、スタッフさんには、定例会を通じて浸透させていただき、お客様の来店サイクルを追うごとにスタッフさんも理解が進みました。

結果として、客単価2,000〜3,000円UP、物販比率30%・スタッフ全員の売上・リピート率向上を実現。

マネージャー依存の店舗売上が変化しました。

値上げはサロンの未来を創る第一歩。準備さえすれば怖くない

値上げは怖いかもしれません。しかし、それは準備や理解不足からくるものです。

「正当な理由」「丁寧な告知」「新しい価値(武器)」があれば、お客様は必ずついてきてくれます。

あなたのサロンには、それだけの価値があるはずです。

安売り競争から抜け出し、スタッフとお客様を幸せにする適正価格経営へ、変化させていってください。

RAPOLシステムでは、2,000円〜3,000円の単価アップを実現しており、値上げについても成功している美容室を輩出しています。

「値上げと同時に、強力な新メニューを導入したい」、「お客様に『高くなっても通いたい』と言わせたい」という美容室・サロンのオーナーさんはぜひ、弊社までお気軽にお問い合わせください。