この記事では、常連客が来なくなった具体的な原因や、美容室を変えるきっかけになることを解説します。
新規客の獲得には多大なコストがかかる現代において、常連客やリピーターの存在はサロンの収益の「経営の生命線」です。
余裕ができてきて、無意識のうちに出るプロ意識の欠如や常連への甘えから、常連客が不満を口にせず静かに去る「サイレントクレーム」が起こることも。
| 「前回までは何の不満もなさそうだったのに、急に予約が途絶えた…」「10年以上来てくれていた上客が離脱した」 |
常連客が来なくなるには必ず原因があります。美容師側にある失客原因を理解しておいてください。
RAPOLでは、失客の根本原因をシステムとプロダクトの両面から解決できるようなマニュアルと仕組みづくりを行なっています。
常連客が来なくなる主な2つの理由
失客は大きく「自然失客」と「対策可能失客」の2つに分類されます。
自然失客はコントロールが難しく、対策が打ちにくいものです。対策可能失脚の対処に集中させる基盤を作りましょう。
避けられない「自然失客」(お客様側の都合)
美容院側ではコントロールが難しい、お客様の生活の変化による離脱理由とその対策を以下の表にまとめました。
| 分類 | 具体的な理由 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 物理的制約 | 引っ越し、転勤により通えなくなった。 | 関係性の維持(遠方でもできるヘアケアのアドバイス) |
| ライフスタイル | 結婚、出産、育児、転職による多忙化。 | 寄り添いの提案(短時間メニュー、子連れ対応の工夫) |
| 経済的制約 | メニューの値上げ、家計の見直しによる予算の制約。 | 代替案の提案(頻度を下げてホームケアで補完する提案) |
これらの失客は防げませんが、関係を維持することで、将来的な再来店や知人紹介という形でサロンに戻ってくる可能性があります。
「失客=関係の終了」ではないという意識を持つことが重要です。自然失客と判断した場合でも、決してフォローを怠らないでください。
「引っ越しお祝いメッセージ」や「落ち着いたらぜひ」といった一言が、お客様の心証を良くし、ブランドイメージを向上させます。
対策可能失客(美容院側の問題)
お客様が不満を言わずに去る「サイレントクレーム」は、以下のように美容院側のサービスに原因があります。
特に、長年の信頼が「慢心」に変わった時に発生しやすい問題であり、この原因こそ対策を講じるべき最重要項目です。
| 分類 | サイレントクレームの原因 | お客様の心境 |
|---|---|---|
| 技術・仕上がり | ・カットの再現性が不安定 ・カラーの持ちが悪い | 「信頼できない」 |
| 接客・サービス | ・予約の取りにくさ ・入店後の待ち時間の長さ | 「軽視されている」 |
| 提案不足 | ・毎回同じ提案で、新しい変化や情報がない ・提案が無理矢理 | 「飽きた」 「居心地が悪い」 |
| 慢心・態度 | ・手抜き ・馴れ合い ・スタッフ間の雰囲気の悪さ | 「プロ意識がない」 「美容師の裏が怖い」 |
お客様のリアルな声:Yahoo!知恵袋より抜粋
「常連だから、前回と同じで、と伝えたら、シャンプーが明らかに雑になった。新人さんじゃなく、担当の方なのに。」
「担当者が毎回『あれ、どうでしたっけ?』と前回のメニューを覚えてない。適当にやってるんだなと感じた。」
「以前より勧誘がしつこくなった。高額なコースを断ると、急に態度が冷たくなった。」
「予約時間に伺ったのに、新規らしきお客様を優先されて30分待たされた。常連への配慮がないと感じた。」
これらの対策可能失客の多くは、「属人的な技術やカウンセリングのバラつき」に起因します。
RAPOLのカウンセリングシステムは、この属人性を排除し、誰でも一貫した高品質のサービスを提供できる仕組みを提供します。
常連客を自ら遠ざけている「美容師側の3つの落とし穴」
こちらでは、常連客を自ら遠ざけている「美容師側の3つの落とし穴」について解説します。
長年の信頼がある常連客だからこそ、「このくらいは許されるだろう」という美容師側の慢心が、最も致命的な結果を招きます。
そんなつもりなく「来るなサイン」を出していたり、「常連に対して手抜きしている」と思われていたりします。
お客様の受け止め方も紹介しますので、思わぬ落とし穴にはまらない対策にしてください。
最も危険な「常連への手抜きと甘え」
新規客には細心の注意を払う一方で、常連客には「いつものことだから」と対応を簡略化すると、「手抜き」と見なされることも。
この「甘え」から生まれる行動は、お客様に不満を残し、「サイレントクレーム」につながります。
| 危険な「甘え」の行動 | お客様の受け止め方 |
|---|---|
| カウンセリングの省略 | 「いつもの感じで」で済ませ、変化を確認しない。 |
| 待ち時間・放置の常態化 | 常連だからとドリンクや声かけを後回しにする。 |
| 技術の質の低下 | シャンプー、マッサージ、ブローが簡素になる。 |
| 馴れ合いすぎる私語 | タメ口や過度なプライベートな詮索。 |
お客様は、技術の出来不出来よりも、無意識に「大切にされているか」を重視しています。上記の行動をチェックし、新規客への対応以上に、常連客へ細やかな気配りを徹底してください。
技術・サービスにおける「マンネリ」と「油断」
お客様の好みやライフスタイルは変化しているにもかかわらず、トレンドや技術の提案がないと、飽きられてしまいます。
マンネリ打破の鍵は「データ」と「根拠のある提案」です。
感覚や経験だけに頼るのではなく、お客様の髪質や頭皮の状態を診断し、その根拠に基づいて提案することが、新鮮さや安心感になります。
提案の仕方にも注意が必要ですが、「今はこのケアが必要ですよ」「次は〇〇を試しましょう」などと提案するようにしましょう。
こういった提案の仕方もマニュアル化しているRAPOLなら適切な提案ができています。
お客様を不快にさせる「サイン」や「態度」
お客様は、美容師の些細な行動や表情を鏡越しに見ています。
忙しい時のイライラ、スタッフ間の険悪な雰囲気や態度は、「美容師さんの裏の顔が怖い」と思われてしまいます。
こういった態度が伝わると、お客様は居心地が悪いと感じざるを得ません。
プロ意識とは、いかなる時もポジティブな姿勢と安心感を提供し続けることです。
常連客が静かに離れる!美容師がうっかり口にするNGワードと代替表現
長年の信頼がある常連客だからこそ、美容師側の不用意な一言は深く傷つけます。
以下で紹介する言葉は、「あなたは大切ではない」というメッセージだと捉えられかねないため、厳禁です。
| 提案・技術に関するNGワード | お客様の受け止め方 | 代替表現 |
|---|---|---|
| 「(前回の)あれ、失敗でしたね」 | 施術ミスだったと気づき、不快になる。 | 「前回は〇〇が少し難しかったです。今回は〇〇を変えてより扱いやすく調整しますね」 |
| 「それ、流行ってないですよ」 | センスを否定されたと感じさせる。 | 「そのスタイルも素敵ですが、今年は〇〇を取り入れるとより新鮮ですよ」 |
| 「(常連なので)もうカルテ見なくていいですよね」 | 「手抜き」のサイン。記録を取る行為は信頼の証。 | 「前回の記録を確認しましたが、今回は少し〇〇を変えてもいいですか?」 |
| 接客・オペレーションに関するNGワード | お客様の受け止め方 | 代替表現(誠意を示す) |
|---|---|---|
| 「今日、予約スカスカで暇なんですよ」 | プロとして緊張感がなく、サロンへの不安を覚える。 | 「今日は比較的落ち着いているので、じっくり時間をかけて施術できます」 |
| 「(待ち時間発生時)新規の予約が立て込んでしまって…」 | 常連を軽視し、新規を優先していると受け取られる。 | 「大変申し訳ありません、私の都合で5分ほどお待たせしてしまいます。」 |
| 「もう予約取れないので、お早めに」 | 予約を急かすことで、優しさではなくプレッシャーに感じる。 | 「次回も〇〇様の施術を担当させていただきたいのですが、〇〇頃が予約が集中しやすいので、よろしければこの後ご相談させてください」 |
すべてのNGワードの根底には、「お客様の立場への配慮の欠如」があります。
代替表現を使うことで、お客様は「この美容師はプロとして私を尊重してくれている」と感じます。
常連客の離脱をゼロにするための具体的なチェックリストと対策
こちらでは、常連客の離脱を防ぐための行動について、解説します。
このチェックリストは、「属人性排除」と「データに基づく提案」で店舗運営を行なっているRAPOLの考え方に基づいた行動方針です。
以下の対策を実行することで、お客様は常に「特別扱いされている」と感じるようになります。
| 対策項目 | 具体的なアクション |
|---|---|
| 変化の深掘り | 「前回と比べて何か変わった点は?」と具体的な変化を質問。 |
| カルテの進化 | 施術履歴だけでなく、「過去に断られた提案」や「興味キーワード」を記録。 |
| 新しい提案の義務化 | 毎回必ず、一つは「小さな変化」または「最新の情報」を提供する。 |
| 待ち時間管理 | 5分以上の遅延時は、理由・目安時間・謝罪・付加サービス(例:無料マッサージ)をセットで提供。 |
| 次回予約の強化 | 施術直後に「理想的な来店サイクル」を提示し、次回予約特典で予約を促す。 |
| 失客期間の定義 | 最終来店から3~4ヶ月を失客予備軍と定め、リストを抽出。 |
お客様の「言いにくい不満」や「隠れた要望」を来店前にプレWEBカウンセリングで吸い上げ、頭皮診断で視覚的な根拠を提供します。
お客様の「サイレント失客」に至る前に先手を打ち、関係を修復します。失客予備軍に対するアプローチは、「気にかける」姿勢が重要です。
常連客の失客は「仕組み」で防げる課題である
常連客の離脱は、サロン経営にとっての最大の経営課題です。これは、美容師個人の努力や根性論で解決できる問題ではありません。
RAPOLが提供するのは、「常連客が離れないための仕組み化されたサービス品質」です。
RAPOLは頭皮診断・髪質診断に基づき、お客様の「ウェルエージング(美しく歳を重ねる)」をサポートする髪質改善メニューを一貫して提供。
プレWEBカウンセリングと顧客管理システムにより、どのスタッフが担当しても、一貫した高品質のサービスが提供可能に。
担当者が退職してもお客様が離れにくい「サロンに定着する仕組み」を実現しています。
施術だけでなく、ご自宅での再現性を高めるためのホームケア提案までをシステム化し、お客様の「毎日」の満足度を最大化します。
| 対策項目 | 導入メリット(RAPOLシステム) |
|---|---|
| 変化の深掘り | プレWEBカウンセリングで来店前の潜在的な要望を把握。 |
| カルテの進化 | 顧客管理機能で全スタッフが統一された情報を共有し、提案のムラをなくす。 |
| 新しい提案の義務化 | 頭皮・髪質診断に基づき、お客様に最適な髪質改善メニューを自動で提案。 |
導入検討オーナー様へ:RAPOLシステムに関するQ&A
| 疑問点 | RAPOLシステムでの回答とメリット |
|---|---|
| Q1. 導入コストは高いのでは? | A. 初期導入キット(約10万円〜)で高品質な製品とシステム利用を開始できます。コストはLTV向上によって短期間で回収可能です。 |
| Q2. 導入や運用が大変そう… | A. シンプルな導線設計で、入社したてのスタッフでもすぐに習得可能です。 専門スタッフによる商品説明会やトレーニングサポートも充実しています。 |
| Q3. 既存のオペレーションに合う? | A. 既存のオペレーションを邪魔しない設計です。髪質改善メニューとシステムを最小限の労力で導入し、すぐに効果を実感できます。 |
「常連への甘え」をなくし、お客様の期待を超えるサービスを継続的に提供するために、RAPOLカウンセリングシステムの導入をご検討ください。