こんにちは、株式会社GINZA global company代表の川崎元晴です。
この記事では、儲かる仕組みができている美容院とはどういうことをしているのかを解説します。
日本の美容室数は26万件を超え、過去最高を更新し続けていますが、少子高齢化により店舗数の増加に対して、需要と市場の拡大は比例していません。
帝国データバンクの調査では、2025年1〜8月に発生した美容室の倒産は157件となり過去最悪となる倒産件数になっています。
そのため、多くの美容室が収益面で困難に直面しており、儲かる仕組みを早急に構築する必要があります。
この記事を読めば、美容室が儲かる仕組みがわかるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
美容室は「儲からない」というその理由
美容室が儲からない理由には、単に「集客」や「技術」の問題だけではなく、誰でも再現可能な「仕組み」を構築することが不可欠です。
美容室が儲からない原因には以下の「6つの壁」が複合的に絡み合っています。
| 原因の項目 | 内容 |
|---|---|
| 集客の壁 | ・競合が多い美容業界では集客にコストがかかる |
| 人材の壁 | ・厳しい労働環境や給与面への不満が離職の要因になり、慢性的な人材不足になっている |
| 知識の壁 | ・経営に関する専門知識、特に売上や経費の数値管理が不足している |
| 利益率の壁 | ・美容室の利益率は一般的に10%前後になっており水準が低い |
| トレンドの壁 | ・変化の激しいトレンドを追う必要がある ・新しい技術や薬剤の導入、スタッフの研修が継続的に必要になる |
| 資金繰りの壁 | 開業資金だけでなく、経営が軌道に乗るまでの運転資金をいかに確保するかが課題になっている |
優れた美容技術を持つ美容室でも、経営に関する知識が不足していると、安定した売上と、利益を出し続けることは難しいです。
美容室が儲けられるようにするには、人件費をかけても手元に残る「利益額」をいかに増やすかという視点が重要です。
これらの壁を乗り越え、持続的に「儲かる」サロンへと変革するためには、個人の技術力や努力に依存する従来の経営から脱却する必要があります。
儲かる美容院が実践する「高生産性」と「安定人材」の仕組み
安定した収益を上げている美容院には共通した経営戦略が存在します。
それは、表面的な利益率の数字に囚われることなく、労働力あたりの生産性を最大化できる「仕組み」を構築している点です。
経営者が目指すべきは、スタッフ一人ひとりが生み出す売上、すなわち「生産性」の向上です。
高生産性を実現するためにはこちらで紹介する3つのポイントを押さえておく必要があります。
高単価メニューの導入と店販の強化
客単価の向上は、売上を増やすための最も直接的かつ効果的な手段です。
単なる値上げではなく、付加価値の高いメニューを導入することが重要となります。
また、店販は、新規集客にコストをかけることなく、今いる顧客からの収益を最大化する即効性のある方法です。
店販率(売上における店販の割合)は、20%以上が理想とされ、50%近くになると一人経営のサロンでも日商10万円を狙えます。
LTV(顧客生涯価値)の最大化
新規顧客の獲得には、一人あたりに数千円から1万円以上のコストがかかると言われています。
そのため、新規顧客に、リピートを促し、生涯にわたって顧客で居続けてもらうことが、安定した経営の鍵になります。
リピート率を高めるには、料金に見合う高い技術力とサービス、そして顧客との間に築かれる深い信頼関係が不可欠。
さらに、業務プロセスをマニュアルとシステムに落とし込み、品質を安定させるのも重要です。
IT化やマニュアル化は、スタッフ一人あたりの業務効率を高めるだけでなく、LTVを最大化することにもつながります。
構造的な人材不足を乗り越える安定人材の確保
美容業界には未開拓の優秀な人材が潜在的に存在します。
それは、育児や介護といったライフステージの変化により、フルタイムで働くことが難しい「子育て世代の美容師」です。
この層は、「休眠美容師」ともいい、ブランクがあっても技術力や経験が豊富であるため、一から教育することなく即戦力になり得ます。
この「休眠美容師」を惹きつけることが、採用市場における圧倒的な優位性につながります。
具体的な解決策は以下の通りです。
休眠美容師を惹きつけるポイント
- 時短勤務・パートなど多様な雇用形態を用意し柔軟に働ける環境を作る
- 短期間で習得できる施術内容にし、早期にお客様に施術できるようにする
「RAPOL」という髪質改善に特化した店舗づくり
RAPOLは「髪質改善専門店」として、「少ない人数で大きな売上を出す」という高生産性モデルへの劇的な移行を実現しました。
| 指標 | 導入前 | 導入後 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| スタッフ数 | 6名 | 2名 | -67% |
| 平均月商 | 200万円 | 300万円 | +50% |
| 生産性(売上/スタッフ数) | 33万円 | 150万円 | +355% |
必死になってあげていた6名の売上を、たった2名で塗り替えたという事実からも、高い生産性と利益率を実現していることがわかります。
また、RAPOLで働いてくれているのは休眠美容師が中心です。
柔軟かつ多様な事情に合わせて働けるため、子育てママといった長時間働けない方でも安心して働いてくれています。
さらに、RAPOLでは独自の顧客管理システムと店舗運営から接客、施術、クレーム対応まですべてマニュアル化。
そうすることで、サービスの提供品質が均一かつ店舗運営も安定させることに成功しています。
「髪質改善専門店」がもたらす4つの優位性
「髪質改善」に専門特化することで、サロンは以下のような明確な優位性を獲得できます。
髪質改善専門店の4つの優位性
- 高単価・高リピートの実現:
- 明確な差別化
- 属人性の排除
- 専門家としての信頼構築
髪質改善メニューは、カットやカラー、縮毛矯正と組み合わせることで高単価を実現します。
さらに、専門的なケアは一度で完結するものではなく、推奨される施術周期は「30日〜45日」とされています。
また、専門特化は、他店との価格競争から脱却し、独自のブランドイメージを確立する上で不可欠な戦略です。
専門店にすることで、「誰が施術しても同じクオリティ」を提供できる仕組み作りがしやすいため、事業の再現性を高めます。
顧客の悩みを深く理解するための丁寧なカウンセリングは、専門家としての信頼を築き、顧客のサロンに対するロイヤリティを高めます。
あなたのサロンを儲かる仕組みで回るサロンに
厳しい美容業界で儲かるためには、強みを尖らせつつ、誰でも再現可能な「仕組み」で回るサロンを構築することが不可欠です。
弊社は、RAPOLという髪質改善専門店を運営しており、実際の店舗運営で使用している、「ラポルシステム」を美容室様に向けて提供しております。
RAPOLの「儲かる仕組み」を導入することで、利益率と生産性の高い安定したサロンを経営できます。
もちろん髪質改善に特化するだけでなく、現在のサロンのメニューに加えて髪質改善のメニューとシステムを入れるといったことも可能です。
ラポルシステムは、あなたのサロンを「儲かる仕組みで回るサロン」へと変革させるためのツールになります。
もし、あなたが今、集客や人材、そして不安定な売上に悩んでいるのであれば、まずはお気軽にご相談ください。